猫の体温が低い!原因と今すべき対処法。危険度チェック
2018/07/15
猫を触ってみて「いつもより体温が低い」と感じた場合の原因や、簡単な対処法を紹介しています。
ネコちゃんは鳴き声やしぐさでしか身体の具合を伝えられないので、体温管理は飼い主さんの大切な仕事です。
その後の対応次第で猫の容態は悪いほうにも良いほうにも大きく影響するので、まずは以下を読んで、すぐにできる対処法を取ってあげましょう。
※猫の体温が高い場合は、猫の体温が高いときの原因と対処法をご覧ください。
体温が低いと命の危険
猫の平熱は38℃~39℃前後で、人間よりも2℃ほど高めです。
子猫はこれよりも少し高くなり、老猫であれば少し低くなると言われています。
38℃を割り込むようであれば体温が低いと判断しますが、あなたのネコちゃんは大丈夫でしょうか?
一般的に体温が上がるのは「熱中症」や「風邪」などが原因の発熱が考えられます。
身体に入った菌を熱で殺そうとする動物本来の力で、高熱になります。
一方低体温になってしまうのは体温が高いときよりも危険な状態で、身体が病気に負けそうになっていることを意味します。
つまり体の機能が低下してしまっているので、処置次第では命に関わることさえあるのです。
まず正確な体温を測る!
毛皮で覆われている猫は、手で触れただけでは正確な体温が分かりません。
感覚的に「いつもより体温が低いかも?」と思っても、実際には平熱だったということも多いんですね。
人間でも調子が悪いと真っ先に熱を測るように、動物用の体温計などで正確な体温を知ることが大切です。
猫の体温の正しい測り方
猫の体温を正しく測るには、次の方法があります。
・人間用の体温計を使う・・・肛門で測る方法だが、正確な測定が難しい。猫が嫌がる場合がある。
・猫用の体温計を使う・・・測るのが簡単。
それぞれを細かく説明していきましょう。
人間用の体温計を使う
- 汚れを防ぐため、体温計の先端にラップを巻いて、オイル(サラダ油・オリーブオイルなど)を塗って、滑りを良くする
- 片手でネコちゃんを抱きかかえて、もう一方の手で体温計を持つ
- 尻尾を上げてから肛門を軽く広げ、体温計を3~5cmぐらいゆっくり差し込む
- じっとしたまま1分ほど計測する
ネコちゃんは肛門が小さいので、体温計をお尻の穴に入れるときに嫌がる場合があります。
緊張して体温が上がってしまう子もいるので、その場合はあくまでも応急処置と考えておきましょう。
検温を嫌がる場合は無理をせずに早めに病院に連れて行って、正しい処置を獣医さんにお願いしましょう。
猫用体温計を使う
ネコちゃんの肛門で体温を測る“猫用の体温計”が販売されているので、愛猫の体温管理のために用意しておくのをおすすめします。
【お尻の穴で測る猫用体温計】
アマゾンでも人気のペット用体温計で、先がグネグネと動いてくれるのでじっとしていないネコちゃんにも安全に利用できる仕組みです。
最速10秒のスピード検温ができてストレスが少ないのも良いですね。
付属しているカバー(25枚付)を掛けてから体温を測り、計測後はカバーを捨てるので体温計をその都度洗わずに済むので便利です。しかも水洗いOKなので清潔に使えます。
>>サーモフレックス (Thermo Flex) (動物用)
検温を習慣化したいなら、別売りのカバー(1,620円)も一緒に購入しておくと便利です。
アマゾンなら体温計(3,780円)と合わせても5,400円(送料無料)なので、ネコちゃんの健康管理のために高くないお買物だと思います。
アマゾンの口コミレビューを見ても、この猫用体温計が高く評価されているので、上のリンク先から確認してみてくださいね!
飼い主が措置すべき対処法は?
ネコちゃんの体温を正確に測って低体温の場合は、体温を逃がさないように毛布やタオルなどでくるんで体を温め、動物病院に連れて行きましょう。
効果的に体を暖める方法は、ペットボトルや湯たんぽなどに40度のお湯を入れ、タオルなどで包んで猫のそばに置いてあげてください。
低体温が続くと体力が急激に消費されるので、なるべく体温の低下を防ぐことが大切です。
病院での治療
動物病院での措置は、まず体温を上げて、他に症状が出ていないかを診断します。
まず最初に毛布や湯たんぽなどで暖めて体の外側から体温を上げ、症状によっては、体の内側から温める方法が取られます。
その場合は暖かい溶液で胃を洗浄したり、暖かい空気を肺に送り込む措置をされます。
猫の体温が低くなる原因とは?
ネコちゃんの体温が下がる主な原因は、次の3つです。
・低体温症
・老化
・外傷や内臓疾患などの病気
多くのネコちゃんの体温が下がる原因は、低体温症と言われています。
低体温症は冬になりやすく、夏場に熱中症が多いのと同じように気温や湿度に影響を受けています。
体の機能が衰えることも原因で、病気や老化によって体温が下がってしまうケースもあります。
老猫の場合は新陳代謝が悪く、血流が滞るなどが原因で体温調節が上手くできなくなり、基礎体温が下がりがちです。
体温が低いのはいつも異常があるとは限りませんが、いつもと様子と違ったり鳴き方がおかしい時は異常なのが圧倒的に多いです。
自己判断せずに動物病院へと連れて行きましょう。
普段からできる対処法
飼い主さんが普段からネコちゃんの様子を観察してあげることで、体調の異常にいち早く気付いてあげられます。
体温が低下する前にもっと分かりやすい症状が現れるものです。
体温が下がっているのに気付いた時には症状が悪化してしまって家庭で処置できない…、病院へ連れて行くほかないといったケースも多いのが現状です。
グッタリしていないか、呼吸が乱れていないかなど小さな気付きが、愛猫の健康を守ってくれます。
次にわたしたち飼い主が日頃から気をつけるべきポイントを、いくつか紹介しますので是非参考にしてください。
人間でも体調を壊しやすい冬場は、いつも以上にネコちゃんに気を配ってあげましょう。
室温は高めに設定
「雪の降る日は、ネコはコタツで丸くなる」という歌の通り、ネコちゃんは寒がりです。
しかも猫は床に近い位置で過ごしているため、エアコンやファンヒーターの暖房だと人が暖かいと感じる温度でも、寒くかんじているかもしれません。
逆にホットカーペットや床暖房の場合は、熱くなりすぎるケースもあります。
冬場は、人間も猫も体温調節するのが難しい時期なので、温度と湿気に注意するのが大事です。
ホットカーペットや床暖房なしの場合は、人間が適温だと思うよりも1~2度室温を上げるぐらいがちょうど良いです。
ネコちゃんと違って室内で飼うことが多いネコちゃんですが、真冬の暖房がない部屋は屋外にいるのと同じです。
仕事や外出で飼い主さんが家にいないときも、エアコンをかけて室内温度を一定にしてあげましょう。
老猫の子は体温調節能力が落ちているので、特に注意してあげてくださいね。
体温が低い猫の対処法【まとめ】
- 体温が低いのは危険な状態!
- 最初に正確に体温を測る!
- 体を温めてから、病院へ!
- 普段から異変に気付ける準備を!
小さい身体の猫にとって体温が低下してしまうと、状況によっては>命に関わってしまいます。
体温の低下は身体の免疫力も下がっているサインです。
だからちょっとした異変にも気付いて上げられるように普段からしっかり観察しておくことが、飼い主さんにできる一番大切なことです。
少しでも様子が変なら、その都度体温を測ってあげて体調管理をする。
こうした小さなお世話が、愛猫の健康と病気の予防につながっていきますよ(^^)