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キャットフードの並行輸入品をオススメしないたった1つの理由

   

有名なキャットフードには、正規輸入品と合わせて並行輸入品が市場に出回っているものもありますよね。

「中身は同じなんじゃない?」って思われがちですが、結論から言うと、並行輸入品はオススメしません!

なぜって、並行輸入品にはいろいろとリスクがつきまとうからです。

ブランドバッグや化粧品とは違って、キャットフードはわが子のような愛猫が口にするものです。

このことを踏まえると、並行輸入品はネコちゃんを危険にさらしているようなものなので、検討中の飼い主さんは考えなおして下さい!

 

正規輸入品と並行輸入品の違い

正規輸入品と並行輸入品、両者の違いを簡単に比べて見ましょう。

正規輸入品とは

海外の販売メーカーと日本の正規代理店が契約、仕入れて輸入したものを指します。

日本国内で販売することが前提なので、日本の市場や気候なども考慮して、場合によっては成分配合なども変えて製造されるのが特徴です。
もちろんフードが入っているパッケージや付属のパンフレットなども、日本語で印刷されているものがほとんどです。

並行輸入品とは

海外で流通しているキャットフードを、正規代理店以外の別の輸入業者や個人が輸入したものを指します。

フードを作った国(原産国)で販売する前提なので、その国の気候・環境を考えて製造されたものです。
パッケージは原産国の言葉(英語と原産国の言語が多い)で書かれていており、日本語表示が必要な情報のみ、日本語のシールが貼られて補足説明されているのが特徴です。

ここで大事なのは「輸出先のことを考えて作られているか」と言うことで、それを徹底させるのが「正規の代理店」と言うことですね。

それでは実際購入する際に、飼い主さんが注意すべき点は何なのでしょうか?

それぞれの違いをもう少し詳しく見ていきましょう。

 

品質や安全性はどうなの?

愛猫が口にするフードと言うことを考えれば、最も気になるのが「品質と安全性」です。

それぞれを比較してみましょう。

【正規輸入品の場合】
・メーカーと契約している代理店と、品質や輸送に関して規定が設けられます。
・日本の気候を考慮して作られ、遠方への輸送も問題なく行えるようにパッケージの素材なども工夫されます。
・規定の温度や湿度で管理された状態で輸入されます。

【並行輸入品】
・製造国の気候に合わせた仕様で、長距離輸送を考えてないパッケージが使われます。
・不特定多数の業者が輸入しているため、製品が安全な輸送状態が確保されているかどうか不明です。
・キャットフード以外の一般商品と一緒に運ばれるため、輸送環境を一定に保つのがむずかしいのが現状です。
・輸送に要する日数が長くなることもあり、輸送中に商品が劣化することがあります。
・製品が劣化や酸化した場合でも品質検査がなく、問題のある状態で市場に出回ってしまいます。

 

このようにメーカーと手を組んで製造、専用のコンテナを使って輸送、最短ルートで短期間に日本に届けられる正規輸入品。

一方、生産国で問屋から港まで運送業者までが運び、一般コンテナで各国の港を経由した後に届けられる並行輸入品。

どちらが安全でどちらが危険なのかは、誰の目にもはっきり分かりますよね。

 

ブランドバッグや化粧品ならまだしも、キャットフードは大切な子の口に直接入るものです。

小さな身体のネコちゃんだから、特別、品質や安全性に関して厳しい目を持つのが大切で、これらのリスクを決して無視してはいけないと思います!

 

並行輸入品はトラブル時にも困る

一番心配していることが、万が一、キャットフードに不備があった場合です。

正規輸入品であれば代理店が対応して、メーカー保証制度などを利用して、商品交換してくれるので安心です。

そもそもメーカー本社と代理店の2社間で流通業務を行うので、商品管理もしっかりできていて、トラブル自体が起こる可能性は少ないんですね。

でも、並行輸入品の場合はどうでしょう。

現地の問屋から輸入業者が購入・梱包して運送業者に引渡し、運送業者が契約したルートで輸入されます。

しかも販売経路もかなり複雑なので、問題も発生しやすいのが現状です。

また何かトラブルが発生しても、その原因を特定することが難しいんですよね…。

だから結果的に「誰も責任を負わない」というのは、キャットフードに限らず並行輸入品ではよくあることです。

もちろん並行輸入品でのトラブルには、もちろんですが、メーカーも代理店も対応してくれません。

もし問題となった業者を特定できたとしても、外国語で直接交渉しないといけないし、そのための通信費もバカになりません。

「こんなこと起こるわけないでしょ?」なんて思っているかもしれないですが、以前並行輸入の食品を買ってトラブルがあったのも事実です。

「自分だけはそんなのに巻き込まれない!」なんて思っていても、誰でもリスクって同じ確立であるんですね。

だから最初から、面倒なトラブルに巻き込まれない予防をしておくほうがいいし、フードの劣化や危険性って、トラブルが解消できたからそれでOKって訳じゃないんです。

だって、愛猫の健康や命がかかわっているのですから・・・。

 

だからこのようなリスクがある以上、並行輸入品はどうしてもオススメはできません。

 

並行輸入品にもメリットはある

とはいうものの、「並行輸入品は安全性が低い」と分かっていながらも、ダメ!って言い切れないのも事実です。

並行輸入品の最大の魅力は、“安さ”です。

正規代理店で販売されている商品は、価格を安定させるための値引きができない、品質管理のための経費がかかるなど割高になります。

けれど、並行輸入品はこのような縛りがないので、値段が安く抑えられるのも事実です。

並行輸入品の大きなメリットである割安感に、魅力を感じる飼い主さんを真っ向否定することはできません。

それに、しっかり品質管理されているケースもあるのも事実ですから…。

 

「すごく割安で買ってみたけど、品質も全然問題じゃなかった!」

と人気のあるものはたくさんあります。

 

1年365日毎日消費するものだから少しでも安く手に入れたいと、しっかり目利きして、問題のないものを見つけられれば、並行輸入品を利用する価値は大きいと思います。

問題は…、トラブルが起きた時にどうするか? 解決する方法があるのか? はたまた泣き寝入りするしかないのか? ってことになってきます。

 

正規輸入品と並行輸入品、どちらを選ぶべきか?

最後に、それぞれのメリットデメリットを復習しておきましょう。

  • 日本の環境や市場を考えた商品か?
  • フードの品質や劣化の心配はどうか?
  • トラブル時の対応はどうか?
  • 値段の違い

つまり、「正規輸入品と並行輸入品のどちらを選ぶか?」を突き詰めていくと、

“安さか安全性、どちらを取るか?”

ということになってきます。

 

人間の世界に置き換えたら、「安いけれど、農薬まみれの中国製品を買いますか?」ってことですね。

もう答えは出てると思いますが、選ぶのは「安さ」ではなく「安全性」です。

 

「フードを作っているメーカーは同じなので、正規輸入品も並行輸入品もどちらも変わりありません!」

なんて書かれている情報サイトもありますが、そんなわけないですよね?

もし自分が愛猫の立場なら、「もとの商品が同じなら、劣化しててもいいからきるだけ安いフードを食べたい!」なんて言うでしょうか?

 

つまり値段のお話は、100%飼い主さんの都合の良いです。

「古くて悪くなったフードなんて絶対に嫌ッ! お願いだから安全なものにして!」

愛猫の気持ちが分かる飼い主さんなら、ネコちゃんの気持ちにも気づいて上げられますよね。

 

毎日お金がかかることなので、ついつい値段に気が回ってしまいますが、一番大事なのは愛猫の健康です。

なので品質管理や劣化などのリスクを背負ってまで、並行輸入品を買う必要性がどれだけ高いかということです。

私は公式サイトなどから、正規ルートで補償のあるキャットフードの購入をオススメします^^

 

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