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猫の逆くしゃみ|原因とピタッと止めてあげる5つの対処法

      2018/08/09

初めてネコちゃんの逆くしゃみを見たとき、飼い主さんは「一体何が起こったの?病気じゃないの?窒息死するんじゃない??」って心配になりませんでしたか?

猫が逆くしゃみをする動物って分かっていても、苦しそうに逆くしゃみをしているとおろおろしてしまいますよね。

そんな飼い主さんに、この記事では猫の逆くしゃみの原因や治し方と対策についてまとめています。

ネコちゃんの逆くしゃみを止めてあげるのに、参考にしてくださいね。



猫の逆くしゃみとは?

人間にはない「逆くしゃみ」とは、“発作性の呼吸”のことです。

普通のくしゃみは、空気が鼻の穴を通って勢いよく外へ押し出されます。

逆くしゃみはこの反対で、鼻の穴から空気を勢いよく吸い込んでしまうために起こります

 

逆くしゃみの様子や独特な音を文字で表現するのは難しいですが、顔から空気が抜けるような次のようなイメージです。

・フガフガ
・ヒックヒック
・ブヒブヒ
・ガーガー
・ンフッンフッ

 

通常は数秒~数十秒程度で逆くしゃみはおさまりますが、症状がなかなか改善しないと数分間続くケースもあります。

どんなに長くてもいったん症状が治まると、普段と変わらず何事もなかったかのように過ごしてくれるので一時的な現象なんですね。

とは言うものの、今、逆くしゃみをするうちの子を目の前にして、とても心配されていることだと思いますが、逆くしゃみは命に関わるものではありません

窒息死などの心配はありませんが、完治するのが難しくクセになりやすいので、これからも繰り返す可能性は十分考えられます。

だから逆くしゃみが起こったら、早く治まるように、飼い主さんが適切な対処法を取ってあげるのが大切なんですね。

 

逆くしゃみの原因と咳との違い

逆くしゃみの原因は、今のところはっきり分かっていません。

ウィルスや細菌による感染、アレルギー反応で突発的な発作を起こしてしまうとも考えられていますが、本当の理由は不明です。

「逆くしゃみ」と「咳」の見分け方ですが、咳をするときは口が開き、逆くしゃみの場合は口を閉じています

逆くしゃみは全てのネコちゃんに起こる症状ではなく、アレルギー気味や鼻が弱い子がなりやすいと言われています。

冷たい空気に触れたり乾燥した部屋などでは、ふとしたきっかけで逆くしゃみを起こすことが多いようです。

 

猫の逆くしゃみを、即ピタッと止める方法

猫 逆くしゃみ

次に紹介する方法は、実際やってみて「ピタッと止まった!」という声が多い止め方です。

ネコちゃんの体質や相性もあるので、いくつか試してみてネコちゃんの様子を見ながら上手に活用してみてください。

 

ゴクンと唾を飲ませる

飼い主さんがネコちゃんの舌を触ったり、手をなめさせたりして、ゴクンと唾を飲ませると逆くしゃみが治まる子も多いです。

これは、嚥下(えんげ・えんか)反射ができるためで、嚥下とは「食べ物や水を飲み下す」ことです。

唾を飲み込ませると喉の気道の圧力が変わるので、逆くしゃみをコントロールできるという考えが有力です。

 

鼻の穴を軽く押さえる

逆くしゃみは空気を勢いよく吸いこんでしまって起こるので、空気が入らないようにしてあげる、つまり、指で直接鼻の穴を軽く抑えてあげて逆くしゃみを抑えてしまいます。

獣医さんもおすすめする方法で、すぐにピタッと止めてあげられるという飼い主さんも多いです。

やり方は、5秒ぐらい軽く押さえて呼吸のリズムを変えてあげるくらいの感じで十分です。

長時間呼吸を止めたり、強く押さえ続けると、息苦しくなって呼吸が乱れてしまうので注意してくださいね。

 

喉元や胸まわりをマッサージする

喉元や胸部をやさしくさすったり撫でて、軽くマッサージするのも効果的な方法です。

愛猫がリラックスできるように、「大丈夫よ」と声をかけながら行ってあげるのがコツです。

 

猫の逆くしゃみに効くツボを刺激

逆くしゃみが起きたとき、咳に即効性のある「孔最(こうさい)」というツボを痛くない程度にぎゅーっと何度か押してあげましょう。

人間で言うと、下腕の手首から3分の2ほど上がった筋肉の膨らみがある付近で、咳に効くツボです。

猫 逆くしゃみ ツボ

 

「孔最」を押えるとピタッと止まる子もいるので、後は胸の辺りから前足の内側のラインを軽くなでるようにして、血流を整えてあげます。

 

おやつやご飯をあげる

目の前におやつやフードを差し出して、クンクン匂いをかがせるのも1つの方法です。

クンクンすると喉の圧力が変わるので、しばらくすると逆くしゃみが止まるという仕組みで、こちらも試す価値アリですよ。


 

逆くしゃみに似た病気に注意!

病院

逆くしゃみの症状が一時的になくなっても、何度も症状が出たり長引くようなら、念のため病院で診てもらうことも頭においておきましょう。

というのは、逆くしゃみに似た症状の病気もあるからです。

逆くしゃみをしない飼い主さんはネコちゃんの症状を理解しにくいので、不安であれば「病気の可能性はない」という診断を受けることが、ネコちゃんの健康と命を守ります。

 

一番避けたいのは、逆くしゃみと決めつけてしまって、命にかかわる病気のサインを見逃してしまわないようにしましょう。

逆くしゃみに似た症状には病気の可能性もあることを、頭の隅にとどめておきましょう。

ネコちゃんを動物病院に連れていく時には、実際に逆くしゃみをしている様子を動画で撮影して、獣医師さんに見せてください。

愛猫が病院で逆くしゃみをしてくれるとも限らないので、画像が獣医師さんにとって貴重な診断材料になります。

 

気管虚脱(きかんきょだつ)

例えば、気管虚脱は呼吸障害のひとつで、逆くしゃみと間違えやすい病気の1つです。

気管虚脱は何かの原因で気道がつぶれてしまい、呼吸がうまくできなくなる不治の病です。

気管虚脱の場合も、逆くしゃみのような「ガーガー」というアヒルの鳴き声に似た咳が出るのが特徴です。

素人目には、「逆くしゃみ」なのか「気管虚脱なのか」見分けがつきにくいので、しっかり診断を受けておけば安心ですよね。

 

心不全(しんふぜん)や気管支炎(きかんしえん)

心不全や気管支炎も、逆くしゃみと似ている症状が出ることがあります。

これらの病気は、鼻水やよだれなどの症状を伴うことが多いので比較的見分けがつきやすいです。

逆くしゃみに似たような症状は、気道が狭くなることで呼吸が乱れてしまうためで、頻繁に出るようなら要注意です。

 

【まとめ】逆くしゃみを止める方法

  • 唾を飲みこませる
  • 喉や胸周辺をマッサージする
  • 鼻の穴を軽く押さえる
  • 咳のツボを刺激する
  • おやつやフードをあげる

逆くしゃみは全てのネコちゃんがかかるものではありませんが、癖になりやすく、長い期間繰り返してしまう症状です。

その都度、飼い主さんがしっかりケアして、少しでもうちの子が楽になるように手助けをしてあげてくださいね。

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