クッシング症の愛猫の食事。おすすめのキャットフードは?
2017/05/21
クッシング症(クッシング症候群)は、副腎ホルモンが異常に分泌されて様々な症状が引き起してしまう、今なお多くの猫ちゃんを悩ませる病気です。
副腎皮質機能亢進症が正式病名で、ネコちゃんだけでなく、人間もワンちゃんもかかってしまう病気なんです。
そんなクッシング症に悩むネコちゃんの飼い主さん達は、
「症状を軽くしてあげたい」
「ダメでも苦しむことなく寿命を全うしてほしい!」
と心から願っています。
だけど
「だけど、食事管理をどうすればいいか分からない」
という悩みを、皆さん抱えています。
この記事ではそんな飼い主さんに向けて、クッシング症の愛猫の食事におすすめのキャットフードを紹介しています。
クッシング症のネコちゃんも実際にたくさん愛用しているキャットフードなので、是非参考にしてみてくださいね。
クッシング症に必要な食事とは
クッシング症になったネコちゃんにあげる食事は、糖尿病などの合併症や、高脂血・高血糖といった造血トラブルもケアしなければいけません。
健康は食事からと言われるように、毎日のキャットフード選びにも次の3つのポイント注意する必要があります。
これらはクッシング症のキャットフードを選ぶときに、最低限押さえておきたいポイントです。
以下、それぞれについて簡単に解説していきます。
低脂肪・低カロリーのキャットフードを選ぼう
クッシング症の猫は、ホルモンが過剰分泌されるために高脂血症を伴うことがほとんど。
【高脂血症とは?】
コレステロールや中性脂肪などが血液中にたまりやすく、動脈硬化などを起こす危険と常に隣り合わせの状態です。
そのため、毎日のキャットフードでは、血液中の脂質成分をできるだけ低く抑えなければなりません。
もっと気をつけるなら、脂肪の質にもこだわり、良い脂肪を摂る必要があります。
それには高脂血の有効性が認められている「オメガ3脂肪酸」が含まれているキャットフードが理想的です。
血糖値コントロールを考えたキャットフードを選ぶ
クッシング症のネコちゃんは高血糖(血糖値が高い)になりやすい傾向にあって、実際、糖尿病を併発しているネコちゃんもたくさんいます。
血糖値をコントロールするためには、炭水化物や糖質を制限しなくてはなりません。
さらにクッシング症のキャットフードには、食物繊維を含んでいるものがベターです。
食物繊維には糖質の吸収をブロックする働きがあって、血糖値の急激な上昇も抑えてくれます。
良質なタンパク質でできたキャットフード
クッシング症のネコちゃんは自分の体のタンパク質を分解するため、常に代謝異常が起こっています。
そのため慢性的にタンパク質不足になってしまうので、筋力低下や脱毛などの症状がみられるようになります。
毎日の食事で良質なタンパク質をしっかり摂ること!これもとても重要なポイントです。
ちなみにここでいうタンパク質は“動物性タンパク質”、つまりお肉(お魚)が原料になっているものです。
トウモロコシや小麦などの“植物性タンパク質”ではないので注意してくださいね。
※猫は雑食と思われがちですが、猫は今でも肉食です。そのため穀物は消化しづらいものです。
クッシング症のキャットフード選びのポイント
クッシング症のネコちゃんには、最低でも上の3つの条件を満たしたキャットフードを選んであげるようにしましょう。
体力が低下している状態なので、人工添加物が含まれていないのも基準のひとつに考えたいです。
もちろん、コスパも優れているものなら、飼い主さんにも理想的ですよね(^^)
最後にクッシング症のネコちゃんに、私が唯一オススメできるキャットフードを紹介します♪
クッシング症におすすめのキャットフード
低カロリー・低脂質で、血糖値コントロールにも配慮された数少ないキャットフード、それがシンプリーです。
シンプリーはクッシング症のために特別に作られたフードではありませんが、他メーカーの食事療法食と比較しても、配合成分が優れています。
その一つ、人気のロイヤルカナンには糖質コントロール用の食事療法食と、モグニャン、シンプリーの普通食と比較してみましょう。
モグニャン | シンプリー | ロイヤルカナン (食事療法食 糖コントロール) |
|
粗タンパク質(%) | 30.00 | 37.00 | 47.60 |
脂質(%) | 16.00 | 20.0 | 12.40 |
粗繊維(%) | 3.00 | 1.50 | 11.90 |
炭水化物(%) | -- | -- | 27.6(材料:大麦、コーングルテン) |
オメガ6脂肪酸(%) | 2.95 | 1.33 | -- |
オメガ3脂肪酸(%) | 2.08 | 3.89 | EPA+DHA 3.10 |
エネルギー(kcal/100g) | 374 | 380 | 387 |
酸化防腐剤 | -- | -- | BHA(発がん性あり) |
値段 |
低脂肪で低カロリーなものは?
カロリーが抑えられているのはモグニャン、一番脂質が低いのがロイヤルカナンです。
モグニャンは普通食にもかかわらず、食事療法食のロイヤルカナンよりもカロリーが低く、普段から病気にならない体質を作るフードなんですね。
次に脂質を含む材料を比較してみましょう。
ロイヤルカナンは鶏・七面鳥で魚は入っておらず、魚油・動物性油脂・大豆油などの精製油が使われています。
モグニャンは白身魚63%と魚油、シンプリーは生サーモン・乾燥サーモン・乾燥白身魚・生マス・サーモンスープ(魚油)となっています。
ロイヤルカナンの脂質が低く抑えられているのは精製油を使っているからで、本来猫が食べない鶏や七面鳥を使っているのが気になります。
低脂肪と言っても材料の良し悪し、つまり脂肪の質もフードを選ぶ参考にしたいですね。
血糖値コントロールができるものは?
血糖値を抑えるのに大切なのは、炭水化物が含まれていないフードを選ぶこと。
小麦などの穀類は血糖値をあげるだけでなく猫の肝臓に負担をかけるので、キャットフードにグレインフリー(穀物不使用)は常識になりつつあって、愛猫の健康のために飼い主さんがチェックする項目のひとつです。
ロイヤルカナンは食事療法食なのにもかかわらず、大麦やとうもろこしのグルテンが入っているのが心配です。
その点、モグニャンやシンプリーはグレインフリーなので血糖値をあげにくいので、クッシング症のネコちゃんにも安心して食べてもらえますね。
DHA・EPAが多く摂れるのは?
「低脂肪」はもちろんですが、脂肪の「質」にも注意してみましょう。
それは脂肪酸のDHA・EPAで、これらは魚に多く含まれている脂(あぶら)で、特にサバやイワシのような青魚に多く含まれています。
「オメガ3/6脂肪酸」は猫に必須の栄養(必須脂肪酸)で、身体の機能を保つために必ず必要なものです。
DHAとEPAが属する「オメガ6」には血液中の脂質濃度を下げる働きがあります。
また「オメガ6」は、コレステロール値を低下させる効果や免疫力を高める効果があります。
「オメガ3」は3つのフードに適量入っていて、ロイヤルカナンには「オメガ6」が入っていませんが、「オメガ6」の必要量は少ないのでほぼ問題ないと思います。
と言うものの、入っていないより入っているほうが良いですよね(^^)
気になる添加物は?
食事療法食のロイヤルカナンは糖質コントロール用の成分配合なので、ここでは検証できない効果もあると思います。
口コミでも「血糖コントロールがしやすく安定した」「他のフードで出ていた値が出なくなった」など評判も高いです。
わたしがロイヤルカナンで気になる点は、発がん性のある添加物が入っているということです。
もちろん安全面ではさほど影響はないのかもしれないですが、クッシング症になっているというのは、内臓や体力も衰えていると言うこと。
つまり免疫力が低下している状態なので、添加物の影響を受けやすいのではないかと思います。
値段的を比べるとさほど値段も変わらないので、少しでも安心・安全なフードを選ぶとモグニャンかシンプリーになります。
シンプリーは「長生きするフード」をコンセプトにしたものです。
慢性的なタンパク質不足になるクッシング症。
より高タンパクでDHA・EPAが多いシンプリーは、クッシング症のネコちゃんの栄養バランスが優れているのが嬉しいポイントです♪
猫ちゃんが最も消化しやすく、栄養にもなる動物性タンパク質なので安心ですが、原価が高いぶんフードの値段も高くなっています。
バランスの取れたシンプリーは、「食事管理をどうすればいいか分からなかった」という飼い主さんに是非おすすめしたいキャットフードです。
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内容量 | 1.5kg |
価格 | 3,960円 |
公式サイト特別価格 | 【10%OFF】 1個:3,564円(税抜) |
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※通常購入でも10%割引してもらえるので、とりあえず試してみたいという飼い主さんは「単品都度購入」で買ってくださいね。
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